SHOP BLOGショップブログ
インクルーシブデザインでつながる未来:ウィークリーフェア
インクルーシブデザインでつながる未来:ウィークリーフェア
2024.2.28(WED) ー 3.5(TUE)
午前10時~午後7時
東館3階 イベントスペース
ー INTRO ー
私たちが使っているストローやライターが、障害のある人の困難を解消するために発明されたことを知っていますか?
インクルーシブデザインとは、障害者など社会から取り残されやすい人々とつながり、共に活動していくデザイン手法のこと。特定の人のためではなく、すべての人にとって快適で便利な製品やサービスを生み出します。
この展示会では、当事者と価値を共創するインクルーシブデザインによって生まれた製品をパネル展示やサンプル展示にて紹介します。実際に体験して、インクルーシブデザインでひらく未来を感じてください。
視覚障害
〈シチズン〉
視覚障がい者対応の腕時計「AC2200-55E」
触って時間を知る時計。
視覚障がい者と健常者という区別なく、誰もが利用できる時計を実現するために。
シチズンが目指すのは、視覚障がい者はもちろん、障がいの有無に関わらず世界中の誰もが使える腕時計。
視覚障がい者の方々から意見をいただきながら、そこにシチズン独自の工夫や技術を盛り込むことで、実用性とデザイン性を高いレベルで両立する視覚障がい者対応の腕時計を設計しました。
文字板を触って時間を確かめられるよう、12時・3時・6時・9時のポイントを三角形にしたり、時針の先端を矢印にしたりするなど、指で触れたときにわかりやすい工夫を施しています。
また弱視の方でも判読しやすいよう、黒い文字板にイエローのインデックスを組み合わせ、コントラストを際立たせました。
〈丸安洋傘〉
サイレントアンブレラ
サイレントアンブレラ「雨音のしない傘がほしい」の声から誕生。
サイレントアンブレラなら周囲の音が聞き取りやすくなるので従来の雨傘より自動車などを察知しやすくなります。
多くの人が、雨の日には不快な傘の音に悩まされていると思います。
この傘は二重構造で雨滴の音を軽減し静かな雨音が落ち着いた気持ちを演出します。「パサッパサッ」と言うやさしい雨音に変わり、「雪が当っているみたい、線香花火のような音」とも言われます。雨音が心地よく、小雨ではほとんど雨音が聞こえない感じです。話し声や周りの音などが聞き取りやすくなります。
開発のきっかけは、視覚障がいの方から「雨音の静かな傘を作れないでしょうか?」と相談いただいたこと。視覚障がいの方は、雨の日に外出した時、傘を使うと雨音で周りの音が消されるので外出が不安になるそうです。そこから何年もかけて試行錯誤、完成したのがサイレントアンブレラです。
〈Fontworks〉
高齢者・視覚障がい者(弱視)向けフォント
『インクルーシブデザインフォント(IDフォント)』
高齢者や視覚障害(弱視)に特化した、可読性・視認性・判別性を向上させた美しく読みやすいフォント(書体)です。
フォントワークスでは、2013年から可読性・視認性・ 判別性を向上させたユニバーサルデザインフォント( UDフォント)の研究に取り組んできました。
2023年3月から提供開始した『IDフォント』は、 UDフォントの研究結果から高齢者・視覚障がい者(弱視) といった文字を読む人の見え方の違いに注目し、該当する方々に合ったフォントを提供しようという考えのもと開発 ・提供しております。
〈PLAYWORKS〉
LOW VISION EXPERIENCE KIT
「ロービジョン体験キット」はロービジョンの見え方を疑似体験するメガネで、見えない世界を歩くためのキットです。
一括りに「見えない」と言っても、視覚情報がまったく得られない全盲だけではありません。ロービジョンの人たちの見えなさ・見え方は人によってさまざまです。このキットではコントラスト低下、視野狭窄、中心暗点の3つの見え方で、見えない世界を疑似体験することができます。
〈錦城護謨・PLAYWORKS〉
視覚障害者歩行テープ「ココテープ」
今日もココから、どこ行こう?
視覚に障害がある方の歩行をガイドする、幅48mmの塩化ビニル製のテープ。
必要な場所に必要な時だけ貼ることで、視覚障害者の自主的な移動をサポートします。
点字ブロックの敷設には大きな手間やコストが掛かり、必要とする場所に十分に敷設されているとは言えません。その状況に対して、視覚障害者は常に受け身であり、「ここに点字ブロックを敷いて欲しい」などの要望を伝えることも難しいのが現実です。結果的に、多くの視覚障害者は外出や旅行を諦めてしまっています。そこで、視覚障害者が気軽に必要な場所に必要な時だけ使える「ココテープ」を開発しました。
〈Ashirase〉
あしらせ
靴に装着して振動で足に知らせることで視覚障害者の単独歩行を支えるナビゲーション。
専用のiphoneアプリと、靴に左右それぞれに取り付けるデバイスをBluetoothで接続して使用します。
デバイスは足の甲・かかと・側面の左右合計6箇所が振動し、その組み合わせで目的地までの進むべき方向や曲がり角の情報をお知らせします。
〈ViXiON〉
ViXiON01
“見える”を引き出す、取り戻す。
自動でピントを調節するオートフォーカスアイウェア。
眼の酷使や加齢にともなう見え方の課題解決をサポートします。
オートフォーカスアイウェアViXion01は、盲学校で苦労して学ぶ強度弱視の子どもたちの姿をきっかけに、眼のピント調節に課題を抱える全ての方のために開発された製品です。
見ているものとの距離に応じてレンズの形状を瞬時に変化させ、眼のピント調節をサポートし、近くも遠くもスムーズなピント調節体験を提供します。
特徴的なデザインは、世界的デザインファームnendoの佐藤オオキ氏によるものです。 “革新性”や“可能性”を想起させるとともに、生活に溶け込む“普遍性”も表現しています。
また、夜盲症の方向けの暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」も同時展示いたします。
聴覚障害
〈富士通〉
Ontenna
髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付け、振動と光によって音の特徴を、
からだで感じる全く新しいユーザインタフェースです。
音を感じる
リズムを感じる
音の抑揚を感じる
音の強弱を振動と光の強さに変換し、音の特徴を伝達します。
音源の鳴動パターンをリアルタイムに変換することで、音のリズムやパターン、大きさを知覚することができます。
〈富士通〉
エキマトペ
「障害」を考えるきっかけに。
駅の「音情報」を視覚化する装置「エキマトペ」
誰もが使いやすく、毎日の鉄道利用が楽しくなるような体験を目指して、川崎市立聾学校の子どもたちと一緒にアイデアを考えました。単一の無指向性マイクによって集音された音声を AI 分析し、各番線アナウンスの文字・手話動画化、および車両・ホームドア・スピーカーから鳴る音のオノマトペ化を行います。また、駅員のマイクから取得した駅アナウンスをリアルタイムに文字に変換するほか、 文章の意味に合わせてフォントを自動的に変化させます。
〈ピクシーダストテクノロジーズ〉
VUEVO(ビューボ)高性能ワイヤレスマイク& アプリケーション
聞こえの違いをつなぐ VUEVO(ビューボ)
多くの聴覚障がいの方が抱える「会議や複数人の会話、雑談での聞き取りが難しい」というコミュニケーションの課題。
ピクシーダストテクノロジーズの先端技術を用いて開発したVUEVOは、「誰が」「何を」話しているかをリアルタイムに直感的に表示することでこの課題を解決します。職場における合理的配慮の情報保障の観点からも、聴覚障がいの方がより自分らしく活き活きと働けるよう後押しします。
肢体不自由
〈オリィ研究所〉
分身ロボット「OriHime」
距離を乗り越え、社会に参加したい人の為の分身ロボットOriHimeです。
どこにいても、スマホやPCで簡単に遠隔操作、”そこに居る”という実感と体験を提供します。
AIの搭載はなく、「人が操作すること」で動くのが特徴です。
身振り手振りやアイコンタクトを交えたコミュニケーション方法のまま、そこに人がいるかのような存在感で動くことが可能です。
「仲間と同じ瞬間を共有できる」
「誰かの役に立つことをあきらめない」
「自分に合った働き方ができる」
OriHimeは、距離も障がいも昨日までの常識も乗り越えるための分身ロボットです。
〈AonC〉
障がいがあっても使いやすいランジェリー「AonC」
障害者の選択肢を広げ、自分らしく生きる着やすさ、着心地、デザインを兼ね備えたランジェリー。
AonCの「フロントマグネットブラ」は“好きな下着をストレスなく着たい”、そんな誰もが持つべき権利を当たり前に持てるようにという思いのもと誕生しました。フロントホック×マグネットや指のひっかけループによって、手先が不自由な方でも簡単に着脱できる設計になっています。自分の境界線を疑うきっかけになる新しいランジェリーです。
〈コワードローブ〉
服のお直しオンラインサービス「キヤスク」
障害や病気を抱えている方が既製服を着やすくするお直しを、気軽に、着やすくご依頼いただけるオンラインサービス。
障害・病気・怪我などの理由で着られなくなったお気に入りの服をもう一度着たい人、着やすいというだけで好みでない服を我慢して着ている人、着られる服の選択肢の少なさからおしゃれを諦めてしまっている人など、様々な状況にある人が、もっと自分の好みの服を自由に選んで着て毎日を過ごす、そんな日常を作るお手伝いをさせていただきます。
知的障害
〈夢育て〉
ニコニコイン
障害のある方がお金を自由に使え、買い物が楽しくなるように考えたのが「ニコニコイン」です。
このコインケースは、知的障害のある方だけでなく、お子様の知育教材、軽度認知症の高齢の方、視覚障害や、片麻痺のある方にも役立ちます。
障がいのある方たちがお財布の小銭入れに1円から500円までが一緒にあることで見分けがつきにくく、自由に買い物を楽しめないことに気づきました。
そこでホワイトボードを使った方法を考案し、試行錯誤を繰り返し完成したのがこのコインケースです。
周りからも見やすいケースを使うことで、お店の方も安心して手助けでき、買い物しながら楽しい会話も生まれます。
その他
〈錦城護謨〉
ゴムだから割れないKINJO JAPAN シリコーングラス
ガラスと同等の透明度をもつ高透明シリコーンゴムでできた、見た目ではゴムでできているとは思えないグラス。
ラグジュアリーなデザインでありながら、落としても割れず、手になじむシリコーンゴム製のグラス。誰もが、どこでも安心してお使い頂けます。
機能性が高く、耐冷・耐熱に優れ(使用可能温度帯:-30℃~200℃)、結露もしにくく、電子レンジも使用可能。
美しいカッティングが光を反射させ高級感があり、その見た目からは想像できないギャップは驚きをあたえ、ギフトとしても最適です。
■主催■
■出展企業■