

2025年のテーマは
Legacy
この冬、私たちは一本のクリスマスツリーに未来への願いを込めました。
昔から人は自然と寄り添いながら生きてきました。ときに人の手が入ることで、荒れた山に光が届き、多くの生き物が暮らせる豊かな環境がよみがえります。
多様な生き物たちとこれからも共に生きていけるように——自然という遺産を、未来につないでいきましょう!
LIGHTING CEREMONY
クリスマスツリー
点灯式
大丸福岡天神店
エルガーラ・パサージュ広場
中島浩二
2025 CHRISTMAS TREE
Features

Features 1
メインツリー
田島山業が山を整えるために切った間伐材を利用しています。その木々は無駄になることなく、クリスマスツリーに生まれ変わりました。見る人の心が温まるツリーデザインとなっています。

Features 2
オーナメント
立命館アジア太平洋大学サステイナビリティ観光学部のインターンシップ生たちが考案したオーナメント。
世界中の人が「幸福」や「祈り」をイメージする折り鶴をモチーフにし、「生命力」をあらわす赤を基調としたデザインを目指しました。

Features 3
緑のオアシス
クリスマスを迎える天神・パサージュ広場に、都会の喧騒を忘れさせてくれる「緑のオアシス」が出現します。
身近な自然の中にも様々な生物が息づいていることをイメージしてみてください。

2025 CHRISTMAS TREE
Story
大丸福岡天神店のSDGs推進に取り組む九州探検隊は、「田島山業株式会社」、「立命館アジア太平洋大学サステイナビリティ観光学部」と共に、クリスマスツリーを通じて自然を守り続ける人々の思いを未来につなげるためのプロジェクトを立ち上げました。
森を知る人々との共創
田島山業株式会社
九州探検隊
本プロジェクトの根幹を担うのは、鎌倉時代から続く歴史を持つ田島山業。
彼らの森づくりの哲学は「断固、森を守る」こと。
この哲学に共感した九州探検隊がクリスマスツリーの共創を提案。
森のスペシャリストとの共創により、メッセージ性あふれるツリーが生まれました。
次世代を担うグローバルな学生たちとの共創
立命館アジア太平洋大学
サステイナビリティ観光学部
九州探検隊
本プロジェクトを支えるのは、環境問題に高い関心を持つ立命館アジア太平洋大学のサステイナビリティ観光学部の学生たち。
九州探検隊は、この学生たちと共に、九州各地で日々の生業を通して環境保全活動に取り組んでいる人々の元を訪れました。
現地に足を運んで知り得たことの情報発信・パネル展示や、ツリーのオーナメント作成、そして点灯式の場では学生たちの感じたことや想いについて発表します。
COOPERATING ORGANIZATIONS
協力団体
田島山業株式会社
鎌倉時代から山と生きる
フォレストオーナー
田島山業は、50年後の未来を見据えながら苗を植え、新しい森を育てています。
林業とは、元本である森を守り、生まれた余剰部分を頂戴して営む仕事です。
自然の元本は、手をつけないまま放っておいても減っていきます。
だから荒れた山を積極的に買い取り、山に手を入れ、陽が差し込む健康的な状態へと整えていく。
自然から生まれた余剰部分で生活するということは、かつて日本人が当たり前のように行ってきた暮らし方。
田島山業はその「当たり前」を事業活動として取り戻し、森と共に生きていく経営を続けています。
NPO法人
唐津ファームアンドフード
「ネイチャーポジティブ・エコノミー」
を九州から発信
地域の豊かな自然環境や生態系を次世代へ引き継ぎながら、持続可能な地域社会をつくるため、環境教育とサーキュラーエコノミーを基盤に活動している唐津ファームアンドフード。これまでのクリスマスツリーでは、プラスチックごみをアップサイクルしたオーナメントの作成にご協力をいただきました。
立命館アジア太平洋大学
サステイナビリティ観光学部
地球課題に立ち向かう、
勇気ある次世代の人材を育てる
立命館アジア太平洋大学は、学生の約半数が海外留学生という国際色豊かな大学です。
サステイナビリティ観光学部は、2023年4月に日本で初めて設立された、サステイナビリティと観光を統合的に学ぶ学部。持続可能な社会を観光の視点から考える学部は日本で唯一のものです。
カリキュラムは「環境・社会・経済・文化」の4要素をカバーし、多様な視点から地域社会の持続可能性を探究しています。
「自然共生サイト」
人の生業によって守られる環境
環境省では、田島山業や唐津ファームアンドフードの活動区域のように、人間の日々の生業―事業活動が生物多様性を守る取り組みにつながっている区域を「自然共生サイト」として認定しています。
九州探検隊は、熊本県山鹿市の和栗生産者グループと共に「やまが和栗ブランド化プロジェクト」に取り組んでいます。和栗生産者のみなさまが長年取り組んできた栗の栽培活動も環境保全に繋がっていると知り、環境省に認定を申請。令和7年3月に「やまが和栗の里」が「自然共生サイト」として認定されました。
環境省 九州地方環境事務所
自然環境調整専門官
小林悟志氏 より
例えば、日本の稲作は、水田という特別な環境によって豊かな生物多様性を育んでいます。カエル、トンボ、メダカなどの多くの生き物にとって生息・繁殖の場となり、それらが食物連鎖を通じてつながり合っている。この稲作をやめてしまうと、カエルやトンボたちの生息域がますます減ってしまいます。
人間が稲作を行うことは、豊かな生態系を維持することに繋がっているのです。しかし、当の農家さんたちにとっては当たり前の活動で、特別なことではないと感じています。この「当たり前」が「生物多様性」を支えていることをもっと知ってもらい、その活動を続けていってもらいたい。九州は特に一次産業の盛んな地域。これからもっと「自然共生サイト」の認定を促していきたいと思っています。
九州・沖縄の
「自然共生サイト」
認定事業者のみなさま
九州・沖縄で、「自然共生サイト」として認定されている事業者のみなさまからご協力いただきました。ツリー設置会場内に、みなさまの日頃の活動について展示しています。
協賛
HISTORY
これまでのツリー

White bless
Christmas
クリスマス
対馬の海岸に咲く白いウミテラシの花をイメージしたツリーを作りました。白色系の海ごみを装飾やオーナメントにも使用しました。
CIRCURATION
対馬市と連携を取りながら全国のプレシャスプラスチックの団体と繋がり、プラスチックをアップサイクルしたフラワーポットを使って循環型社会を表現しました。

Change
できること
対馬高校ユネスコスクール部の生徒たちと共創。絶滅危惧種の蝶をアイコンとしたオーナメントで、生物多様性を守っていくための行動変容を呼びかけました。
What’s KYUSHU TANKENTAI
九州探検隊とは

2018年6月に、博多大丸創業65周年を機に発足した九州応援プロジェクト。福岡・天神の大丸から、九州の魅力あるヒト・モノ・コトの情報発信を行ってます。現在、九州・沖縄の自治体119市の内117市とアンバサダー認定をかわし、物産や観光から環境問題まで、幅広く情報交換を行いながら、1つ1つのプロジェクトを通して地域と深く関わり、よりよい未来のため、地域の活性化のため、日々活動をしてます。
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主催
株式会社 博多大丸























